wan chronicle

老犬との暮らし

天国の扉

 

ネットで今の会社の口コミを見ていたある日、

 

「やる気のない者にはちょうどいい職場。」

と書いてあるのを目にしました。

 

ま、どこの会社でもこんな口コミを書く人はいるでしょう。

私はそんなに悪い会社ではないと思いますが、

まじめに仕事をしている人と、うまくさぼっている人が同じ扱いを受けると

不満は出てくるものだと思います。

 

かくいう私も経験があります。

まじめに働いていてもバイトと言うことで本社の社員からは相手にされず、

一緒に働いている社員はまずいことはバイトに対応させ、

片付いたところでまるで自分がやったように

会社や顧客には報告されていたことがありました。

 

時給を上げてほしいとか、業績を認めて、

とか思ってはいませんでしたが、

しんどいことを家に持ち帰ってまで働いていた

(時給なのでタダ働き)のですから、

ねぎらいの言葉や態度が欲しかったですね。

 

とそんな昔のことを思い出していた時に

ふと、「十人の乙女」のたとえ話が思い浮かびました。

 

『10人の花嫁がいて、花婿の到着するのを待っています。

5人の思慮深い乙女は花婿が夜に到着した時のことを考えて、

ランプと油を用意していました。

 

残りの乙女はランプは用意していましたが、

中の油は用意していませんでした。

 

花婿が夜中に到着したので、

思慮浅い乙女たちは油を分けてくれるように頼みましたが、

「分けると足りないと思うので、自分でお店に買いに行ってください。」

と断られました。

 

5人の用意のできていた乙女は

火のともったランプを持って花婿を迎え入れ、

戸は閉められました。

 

閉められた後で来た他の乙女たちは、

戸を開けてもらえるように嘆願しましたが、開けてはもらえなかった。』

 

と言う話です。

 

 

油を分けてあげなかった思慮深い乙女たちを不親切だと思うでしょうか?

 

 

この油は分けられるものではないのです。

 

これまでの人生で積み重ねてきた、

やさしさ、

誠実さ、

勤勉さ、

深い愛情

などのいわば形のないもののことだと思います。

 

このようなことの一つ一つが

油の一滴一滴となって

ランプの中に溜まっていったのです。

 

 

そのようなものを人生の最後に

自分に分けてくれと言ってもできないのです。

 

もっと深く考えれば、

善い行いの一つ一つを指すより、

そのようなことを積み重ねて出来上がった

「あなた」と言う人格そのものが

思慮深く、天国へ行く準備のできた乙女、と例えられているのだと思います。

 

働き方、

人との接し方、

だれにも等しく与えられた時間の使い方、

など、人にはどうするのか自分で選べる権利が与えられています。

 

dishonestyを選ぼうとhonestyを選ぼうと自由なのです。

 

けれども主は誠実に生きてきた人とそうでない人を見分けて

天国の扉を守ってくれていることでしょう。

 

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もなかは行けますよ

てか、よだれついてますよ。

動物は小さな子供と一緒で、罪がないので皆天国へ行けると言われています。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。 


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