wan chronicle

老犬との暮らし

応えられる祈り 後半

パトリシアは通常の視力をもって生まれました。

けれども7歳の時から徐々に視力を失い始め、

9歳でろう・盲学校に通い始めました。

11歳で完全に視力を失いましたが、15歳からは通常の高校へ戻り、

後に大学へと進学し、

否定的な入学選考員を相手に果敢に奮闘して大学院に入り、

音声言語病理学の学士号を取得しました。

現在彼女は小学生のために働き、学区内の言語療法士の指導に当たっています。

 

数年前にパットはカリフォルニアに兄弟に会いに行きました。

3歳の甥と外にいたときに、甥っ子が

「パット(パトリシアの略)叔母さん、

どうして天のお父様に新しい目をくださいって言わないの?

もしお願いしたら、なんでも叶えてくれるよ。

尋ねてみたらいいんだよ。」

 

パトリシアは一瞬戸惑いましたが、答えました。

 

「そうね、時々天のお父様はそうしないときもあるのよ。

天のお父様は何かを学んでほしいと思っているの。

そういう時は欲しいものをいつも何でもくれるわけではないのよ。

時には待たないといけないときもあるわ。

天のお父様とイエス様は何があなたにとってベストか、

何を必要としているか一番よくわかっているの。

だから、あなたが欲しいと思ったときに

なんでもすぐにくださるわけではないの。」

 

彼女はいつもポジティブで幸せそうです。

友人にそのことを褒められると彼女はこう言っています。

 

「あなたは私と家にずっと一緒にいたわけではないわね?

私もつらいと思うときがあったわ。

ひどい鬱にもなったし、たくさん泣いたわ。

 

でもね、視力を失い始めたときから、

不思議なことなんだけど、

天の父とイエス様が家族や私と一緒にいることがわかったの。

私たちは一番いいと思うことをやってきたし、

私が思うには、正しいことをやってきたと思う。

最終的には十分成功したと思うし、たいてい幸せに感じているわ。

主の助けが全てのことにあったと記憶しているもの。

もし誰かが『怒りを感じないかい?』と聞いてきたら、

『誰に怒るっていうの?天の父はこの経験の中でずっと私と一緒にいたのよ。

一人じゃなかったわ。天の父はいつも私といてくれたわ。』

って答えるわ。」

 

祈りの応え方にもいろいろあります。

その人が学んでさらに成長できるように、

自分の可能性を最大限に引き出せるように、

様々な方法と手段で応えてくださいます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


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