wan chronicle

老犬との暮らし

チャビ、逝きました

4月29日午前3時過ぎ、チャビが亡くなりました。

食べ物を受け付けなくなり、水だけ飲んで10日めでした。

犬って凄いな、と思ったのは、栄養も取れず、身体に力が入らず、動くのは首から上だけなのに、可愛い可愛い、と撫でているだけで満足そうな顔をするのです。

もし人だったら、寝たきりの自分を憐れみ、元気に動ける様になるのでなければ、決して満足はしないでしょう。

亡くなる前日、前々日は気候が良くて、カートに乗って散歩に行けました。

改装した庭をチャビも好きになってくれたのか、グズグズと落ち着かない時に庭に連れて行き風にあたると、大人しくしていました。

ほとんど一日中寝ない日が続いていて、食べない眠らない、で体力はどんどん消耗していったはず。

もう声も出なくなっていたので、チャビの横にヨガマットを履いて眠っていました。そうするとチャビが呼んでいたらすぐわかるので。

たまに夫に夜交代してもらっていて、その日も本当は夫が見てくれるはずだったのです。

呼吸が変わったと思ったので念のため日々見ている私が一緒の方が良いと、チャビの横に寝ました。

ずっと撫でて欲しかった様で、手を止めるとヴヴ!と要求していました。

以前から獣医師にはもう頭の中はお花畑で何もわからないから、と言われていましたが、私が部屋に入ると尻尾を一度パタン、と振り、ウロウロしていると白くなった目で追い、寂しいとクーンと鳴きました。意識も意思も最後まであったと思います。

苦しかったかもしれませんが、苦しい様子も見せずに、あっぱれ!と思うチャビでした。

年齢的にもう犬は飼わないつもりです。犬が老いた時に自分も高齢で介護ができないからです。

最期まで沢山の愛と忠実さと純粋な心を家族に捧げてくれてありがとう、と思います。

最後に撮ったチャビの写真です。亡くなる前日でした。

水だけで生きていた時。

撫でるだけでこんな顔を見せてくれました。

チャビは寿命を生き抜いたので、寂しさはあれど、悲しい、とは違います。

残されたものは生きることを楽しんで、精一杯頑張るだけです。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。