wan chronicle

老犬との暮らし

助けてくれる方

怖い霊の話が続いているので、温かい霊の話もしてみようと思います。

 

教会の昨年のキャロリングで実行委員になりました。

 

キャロリングとは

クリスマスの頃に人の家の戸口に立って

歌を歌っているグループを外国映画で見たりしますね。 

それです。

 

私自身はこれまでキャロリングに参加したことはなく、

楽譜も読めなければ楽器も弾けないのです。

 

大丈夫か?わたし。

と一人突っ込みを入れました。

 

力強い仲間がいたのですが(Aさんとします)、

具合が悪くなり、

3回しか練習日がないというのに、

2回目の練習は休みたい、

と言われました。

 

HSPの察しの良さで、

もしくは先のことを教えてくれる何かのおかげで、

 

「Aさんは当日も参加できないかもしれない。」

 

とピンときました。

 

Aさんが当日の指揮をする予定だったのですが、

だれが当日に急に頼まれて指揮をしてくれるだろう?

と考えたときにある人が浮かびました。

 

彼女(Bさんとします)にお願いすれば、

当日のお願いでもきっと引き受けてくれるだろう、

と確信に近いものがありました。

 

Aさんが来るつもりでいる以上は

 

「当日はほかの人に頼むから来なくてよい」

 

とは言えないと思ったのです。

 

キャロリングは老人介護施設である

特養と老健の2か所で行い、全部で3回公演です。

 

わたしはマニュアルもなく、

助けてくれる人もいない中、

あたふたとしながらも

なんとか準備を進め当日を迎えました。

 

予想に反して、

当日は来ないだろうと思っていたAさんが来てくれていました。

 

「あれ、来ている。取り越し苦労だったかな。」

 

けれども、Aさんは泣いていて、

そばにはBさんがいて、慰めていました。

誠実な方なので、責任感で来たものの

やはり具合が悪く

「ここにいたくない…」

と泣いていました。

 

想定していたことでしたので

慌てることなく、

 

「大丈夫です。心配ないのでAさんは家に帰って休んでくださったらよいですよ。」

 

と言えました。

 

Bさんに、本当に突然ですが、

指揮をお願いすると

快く引き受けてくれました。

 

当日のキャロリングは3回しか練習していないのに、

美しい歌声が会場に響きました。

 

これは主が後押ししてくれているに違いない。

緊張で喉がカラカラだったわたしも

美しい歌声を聞いた後は調子よく司会ができました。

もともと介護の仕事をしていたので、

高齢者にはなじんでいます。

他の会員の皆も自分が持っている良いところを発揮して

手伝ってくれました。

 

3歳から12歳までの子供たちがハンドベルと歌。

12歳から18歳の若い子たちが歌を披露し、

18歳以上の成人も歌を歌いました。

お年寄りも一緒に歌えるように、賛美歌だけでなく、

童謡もプログラムに入れました。

 

小さな子供たちも

青少年たちも

お爺さんお婆さんの隣に立って

一緒に歌いました。

 

相手は介護施設にいる高齢者です。

若い子たちと接することが少ないので

とても喜んでくれました。

涙を流している方もいました。

 

クリスマススピリットを分かち合い

温かな気持ちになり、

お互いにとてもよい経験となりました。

 

手探りの中での準備はとても大変でしたが、

見えないものに支えられ、

助けられて、

終えることができました。

 

後には心地よい疲れと

満たされた気持ちが残りました。

誰かに喜んでもらえることで

自分も豊かになった経験でした。

 

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