wan chronicle

老犬との暮らし

ある意味ありがたい

今週は良いことも悪いことも重なった一週間でした。

まず悪いことは、

ひざ痛があって結構つらかったのですが、極めつけにぎっくり腰にもなりました。

1歩も歩けないほどひどくはなかったですが、腰を斜めに曲げてガニ股に歩いています。気分はもう80代。

先週2日も休んだのでもう仕事は休みたくない。行きましたとも、杖ついて。

右手に杖、左手に掃除機もって掃除してました。

座ることができなかった時のことを考えてヨガマットを持参して、

狭い管理人室に敷いて,休憩時間は横になっていました。

今日から3連休、家で休める、ありがたや~('_')

 

良いことは大学のregistrationができたこと、たぶん。

registerの意味も分からずチンプンカンプンでしたが、

サポートセンターに助けを求めたら、ほんとすぐにメールが来て、

私が取るべき科目に蛍光ペンでしるしをつけてくれました。

その後、フルタイムの学生のようには受講できないことを伝えると、

働いているオンラインコースの生徒にはよくあること、

と一年分の受講する科目を計画して送ってくれました。

彼女が計画してくれた予定をもとに考え、申し込みました。

ひとまずほっとしています。

そしてぎっくり腰のおかげで堂々と寝ていられる、

ある意味ありがたい。

 

あと3週で今受講しているPathway Connectも終わりです。

今週もreading assignmentの教材は面白いものでした。

 

アメリカでは有名な脳神経外科医のベン・カーソンさんの子供時代、

小学5年の時の話です。

 

彼の両親は8歳の時に離婚し、母親に連れられボストンに引っ越しました。

クラスで一番勉強のできない子供で、毎日からかわれていたそうです。

 

母親は小学三年までしか学校に行かず、現在親せきの家に間借りしながら遅くまで働いてお金をためています。

信心深く、子供の可能性を深く信じている母親は、知恵を求めて祈り、子供たちに言いました。

 

宿題をしてからでないと遊びに行ってはいけないこと。テレビは週に2つの番組だけ見ること。毎週2冊の本を読むこと。

 

ベンは

「皆と遊べなかったら友達いなくなっちゃうよ!」と抵抗します。

 

「かもしれないわね。けれども他のみんながあなたほど成功できるとは限らないのよ。」

 

母は続けます。

「これは神様が私に授けてくれた知恵なのよ。

他のみんなのことは心配しないでいいわ。

世界はいつだって”他のみんな”であふれているのよ。」

 

ベンは渋々ながらも母の言いつけに従います。

毎週図書館に通い、まず動物についての本を片っ端から読み始めました。

次に石に興味を持った彼は石の本を読みました。

道を歩きながら石を集めるのが大好きになりました。

 

そのころには図書館司書の人たちに可愛がられるようになり、

彼が興味を持ちそうな本を教えてくれたり、

取っておいてくれたりするようになりました。

 

ある日学校で彼にチャンスが訪れます。

化学の先生が火山について話し、ある石を持ってきて、

「この石を知っている人?」

と尋ねました。

 

ベンが手をあげました。

くすくす笑う声がまわりで聞こえます。

あのベンが? 冗談でしょ? 皆はそう思っていました。

 

 

「黒曜石」

 

彼は答えました。

ベンは黒曜石についての説明を続けます。

 

「黒曜石は溶岩が水で急激に冷やされたことによりできます。」

 

「本当にその通りです!」

先生はベンがまるで宝くじに当たったことをみなに伝えるかのような

嬉しそうな言い方で何度も何度も繰り返しました。

そしてクラスに向かって、

 

「ベンは素晴らしいことを教えてくれたよ。先生はとてもベンを誇りに思う。」

 

と興奮して言ったのです。その時のことをベンはこう回想しています。

 

For a few moments, I tasted the thrill of achievement.

 

自信を付けたベンは読書が大好きになり、

テレビを見られなくなったことはもう気にならなくなりました。

そして1年半の後、クラスで一番の成績になったのです。

 

 

自分はダメだ、学校は大嫌いだ、とあきらめていた子供がどのように変わっていったかを描写している読み物でしたが、周りのサポートする人も素晴らしいです。

知恵を求めて神のアドバイスを受ける母親、図書館司書の人たち、ベンをほめちぎってくれた先生。本人の努力も素晴らしいですが、ターニングポイントは周りの大人たちがくれたように思います。