wan chronicle

老犬との暮らし

人生の責任

娘二人は家を出ているので、

家族がそろう週末に一足早くクリスマスディナーをする予定です。

今なら店もそれほど混んでいなくてスムーズに買い物ができます。

 

今日はスーパーで、老夫婦が買い物をしていたのを見かけたのですが、

お婆さんがやたら品物を手に取る。

両手に持っては戻し、持っては戻しを繰り返していて、

「商品に触りすぎだな~。」

と思いつつ後ろを通り過ぎました。

 

そしてプチトマトの陳列棚で再び会いました。

私はプチトマトを選んでいたのですが、

お婆さんが相変わらず商品を取っては戻し取っては戻し、

しかも正確にもとあった所に戻すわけではないので、

わたしはお婆さんの取ったプチトマトーズを避けながら、

目をぐるぐる回しながら物色していたら限界に達してしまい、

 

「あー見にくいな。」

 

と心の声が表に出てしまいました。

するとお婆さんの動きがピタッと止まりました。

 

あ、しまった。

 

おばあさん、認知症の症状が出ているのかも。

 

 

 

 

夫には叔父さんが二人いて、一人は今年亡くなりました。

子供がいなくて、自分たちの老後の蓄えはしっかりあって、

亡くなったら自分の亡骸は検体に出すようにと、

まだ頭がしっかりしているうちに手続きをしてありました。

 

検体に出すと葬式はしなくていいからです。

死後誰にも迷惑をかけないようにと

思ってのことかな~と思います。

老人ホームで亡くなって、大学病院から迎えの車が来て、

その後大学からお礼のはがきと数万のお金が送られてきました。

 

 

そしてもう一人の叔父さんは、結婚はしていましたが、

子供はなく、老後の蓄えもなく、入院費用も払えないので姑が払っています。

9月に入院していたのに、また入院しています。

姑にしたら亡くなった連れ合いの弟にあたる人です。

姑もお金持ちではないので、そのお金はどこから出ているかというと、

自分の兄である亡くなった叔父さんのお金です。

 

叔父さんは貯金もなく、生活できるほどの年金もないので、

生活保護をケアマネさんと相談して申請しました。

 

夫は会社を休んで叔父さんのもろもろの手続きをしに京都まで行って、

有休はすでに使い果たし、今は欠勤しながら時々通っています。

そしてそのたびに給料から引かれます( ノД`)シクシク…

 

叔父さんにしたらラッキーなことです。

面倒見てくれる人がいて。

亡くなった方の叔父さんも自分のお金が人の役に立っていると喜んでいるでしょうか?

 

 

わたしはもやもやしています。

子供もいないのに、なぜ備えておかなかったの?

 

 

聖書に「人を裁くな、自分が裁かれないためである。」とありますが、

 

 

 

 

わたしったらめちゃめちゃ裁いているやないか~い!

 

 

 

 

 

叔父さんは高齢で、もう自分でできることも少ない。

人柄も今更変わらない。自分で自分の責任も取れない。

 

今見えるものだけを見てモヤモヤしていても仕方がない。

神様の持つ愛には程遠いけれど、

つれあいを亡くし、ひとりぼっちの叔父さんの気持ちを

少しでも理解できると良いなと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。