wan chronicle

老犬との暮らし

もうすぐ一年


もなかが亡くなってもうすぐ一年。

亡くなった当初は、ああしていれば・・・あの時もっと気づいていれば・・・

と思い出しては心が痛かった。

 

もなかは私が自分を責め、悲しむことを望んではいない、

と思い直し、ありがとうね、楽しかったよ、もなかがうちの子で良かったよ、

と自分の心の中のもなかに何度も話かけた。

 

一年たって幾分冷静になった心で考えてみる。

もなかは死んだの?

そもそも死ぬってなに?

人それぞれイメージはあると思う。

私はそもそもここ(地球)が私にとってのホームではなく、

ホームは別にあり、もなかは一足先に帰ったけれども、

体も魂も無くなって消滅したわけではない、

 

もなかは死んではいないし、住む場所が変わっただけ、と固く信じている。

今でもどこかで繋がっていると思う。

寝ている時にふとお腹あたりに感じるモナカの感触、

何かがいるような気配(怖くはない)、

台所に立っているときに特にもなかを思い出すこと(もなかは必ず台所にいると覗きに来ていた)。

もなかがいつも台所にいたので思い出すのだろう、

という人もいるだろうが、私も毎度毎度感傷に浸りながら料理をするほど暇ではない、と言っておこう。

もなかの世話をしていた、いわゆるルーティーンがなくなり、

それにいつの間にか慣れてしまっていても、もなかを忘れることはない、

それは双方の強い思いがあるせいではないかと思っている。

 

私を忘れるんじゃないわよ、母さん